はじめに
“スクワット”
キングオブエクササイズとも称される、エクササイズ、トレーニングの基本です。
野球をはじめ、多くのスポーツでも必要とされているトレーニングの一つですが、
なぜこれほどまでに必要とされているのか?重要視されているのか?
いざ聞かれてみると説明できますか?
なぜ野球にスクワットが必要なのか?
これを読んで、周りの人に伝えられるようになりましょう!
なぜ野球にスクワットが必要なのか
なぜ野球にスクワットが必要なのか?
今回挙げる理由は、大きく4つです。
飛距離を伸ばす、球速を上げるため
スクワットで鍛えられるのは、お尻、もも裏などの、筋肉です。(下図赤い部分)
これらの筋肉が発揮する力が大きければ大きいほど、バッティングの飛距離は伸び、投げるボールの球速も速いという報告もあります。(中田ら, 2013)
お尻やもも裏の筋肉が強く、しっかりと使えている選手は、
スクワットで重たい重りを持ち上げることができます。
すなわち、
遠くにボールを飛ばすことも、速いボールを投げることもできる。
ということです。
そして、これらの力を高めるために、スクワットが重要になります。
球速アップに役立つプライオボールについてはこちら↓
力の入れやすい姿勢を知るため
バッティングやピッチングで体重移動をする際、どのような姿勢になるかイメージしてみてください
イメージできましたか?
おそらくこのような姿勢をイメージしたと思います。↓↓↓
そしてスクワットの姿勢は→
お尻の高さは違いますが、動きの基本は同じです。
この体重移動の姿勢を習得することに、スクワットは強く結びつきます。
どの高さが一番力が入りやすいのかを知るため
体重移動の姿勢をキープする力を身につけるため
スクワットは重要な要素の一つです。
一瞬で力を出す練習になるため
もちろん野球にもスタミナは必要ですが、
あくまでも、野球のバッティングやピッチングは、
一瞬で大きな力を出す運動の連続
です。
ピッチャーの手からボールが離れ、バッターに到達するまでにかかる時間は、
130kmのボールであれば、0.51秒
140kmのボールであれば、0.47秒
150kmのボールであれば、0.44秒
この短い時間の中でバッターは、
①ストライクかボールかを判断する
②ボールの軌道を予測する
③スイングするかどうかを決める
④実際にスイングする
ということをこなす必要があります。
この④にかかる時間をできるだけ短くすることができれば、①〜③にかけれらる時間を増やすことができ、バッティングのパフォーマンスも上がります。
すなわち、
スイングスピードを速くすることが重要
だということです。
本来野球選手には、一瞬で力を出し切る、速く動くことが求められるため、そのためのトレーニングを行うことは必要不可欠です。
速く動くトレーニングとして、ジャンプや短距離のダッシュが挙げられます。
今回取り上げているスクワットは、このダッシュやジャンプの土台作りとして必要な動きになります。
体の安定性を向上させるため
皆さんが重たい段ボールを運ぶことを想像してみてください。
バランスを崩して倒れないように、自然とお腹に力が入りますよね。
いわゆる、体幹に力が入る、という状態です。
体幹とは、左写真の赤い部分の、腕・脚以外の部分を指します。
引用先
この体幹に力が入る、ということはスポーツにおいてとても重要です。
例えばシーソーを思い浮かべてみてください。
シーソーは、支点(上図では三角の土台)がしっかりと安定しているからこそ、端っこはスムーズに動くことができます。
これが例えば支点=体幹が不安定な場合、、、
支点だけでなく、端っこの動きまでも不安定になってしまいます。
人間の体に置き換えると、
体幹=支点、
腕や脚=シーソーで人が乗る部分、
となります。
支点となる体幹に力が入り、安定していることは、野球に限らずスポーツにおいて重要になります。
スクワットなどのトレーニングで重りを持ち、バランスをとりながら動く、ということは、自然と体幹を安定させるトレーニングにもなります。
最後に
要約
野球にスクワットが必要な理由は以下の4つです。
①飛距離を伸ばす、球速を上げるため
②力の入れやすい姿勢を知るため
③一瞬で力を出す練習になるため
④体の安定性を向上させるため
スクワットが野球に必要な理由について、この記事を読んでない人にも説明できるようになりましたか?
なぜ必要なのか?を知った上で取り組む、もしくは取り組ませることで、より効果的な練習、トレーニングができるようになると思います。
これらのことを覚える必要はありません。
忘れた時にはいつでもこのページに戻ってきてくれるような場所を目指して、今後も記事を更新していきます!
もっとスクワットを深掘りしたい…!!
一言で“スクワット”と言っても、実は数多くの種類があります。
それぞれのスクワットによる効果の違い、どのように使い分けるか、などについて、後日我々でディスカッションしたいと思います。
もっと知りたい、知識を深めたいという人は、後日実施予定の、ディスカッションセッションを是非ご覧ください。
ご興味のある方は、更新をお待ちください!
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